第5回
2014年08月25日 23:57泣き出した私に部屋に入るように促し、それから彼は爽やか(?)にネズミ捕りのカゴを始末して、
何事も無かったように玄関の上り口の蹴込み板を直してくれた。
「片付けといたから、もう大丈夫だよ」
しばらくして泣き止んだ私にそう声をかけて、彼は外に食事に行こうと誘ってくれた。
「気分転換にラーメンとかどう?」
「・・・」
「ラーメンが嫌なら駅前の定食屋に行く?それかちょっと歩くけどいつもの洋食屋。」
「なんか食欲ないから行かない・・・」
すでにぐったりしている私はこれから出かけて、ましてや食事をする気にもなれなかった。
「そんな時こそちゃんと食べて元気出さなきゃ!とにかく出かけよう!」
そういって彼は強引に私を連れ出し、行きつけのラーメン屋でラーメンと炒飯と餃子のセットを食べた。
私はその店ではいつも中華丼を頼むのでその時も彼は勝手に中華丼を頼み、
私の分も食べた。
・・・・・支払いは私。きっと彼はお腹が減っていたんだと思うことにした。
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