第4回

2014年08月18日 00:14

「なんか出た・・・」

絞り出すようにして出した声は、息なのか音なのか分からないくらいの小ささで、

やっとの思いで体と魂をひとつにして立ちあがったものの、やはり衝撃の光景はまだ目の前にあり、

眼はまばたきを忘れて何も見えてはいなかった。

「大丈夫?」

どう見てもまったく大丈夫じゃない状況と状態の私に優しい笑顔を向けながら彼は続けた。

「あ~ネズミ捕りが仕掛けてあったんだ。この家ネズミが出るんだね。古いし気をつけないとね。」

「・・・・・・・・・・」

「これどうする?処分しないと。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「捨てるにしてもこのままじゃアレだし、なんか袋に入れて捨てようか?」

 

はっきり言って何も聞こえていないし、どうでもいいので何とかしてほしかった私は、

「こんなの見た事ないから分からない。。。知らない。見たくない。ヤダ!」

そう言うなり泣き出してしまった。

 

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