第2回

2014年08月04日 23:27

「あれ見つけた時は死ぬかと思った・・・あの部屋も結構吟味して選んだはずなのに・・・」

 

そんな自分の見る目の無さを認めたくない私は、この 『ネズミ問題』 にはあまり触れて欲しく無かったのが本音。

でもそんな私の想いなんかまったく関係なく、爽やかな彼はグイグイそこに突っ込んで来る。

 

「まさかあそこの板が外れるなんてさぁ思ってもみなかったし、第一ネズミ捕りのカゴを知らない人間がいるなんて、それこそ思ってもみなかったよ」

 

彼のいう「あそこの板」とは、玄関の上り口の蹴込み板の事。

引っ越して一年ほど経ったある日、帰宅した私が玄関で目にしたのはパックリあいた穴。

「何?!」

板が外れていたので、それに気付かず開いたと勘違いしたのが地獄への始まり。

何も考えずその穴を覗いたら、その先の暗い床下に何やら光るモノが・・・?

条件反射的な行動力でその光るモノに手を伸ばし引き寄せた時、『ゴロッ』っと何かが動いた。

「???!」

私の右手には昔懐かしいネズミ捕りとその中で息絶えたネズミがあった。

 

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