第1回
2014年07月28日 23:32
「そう言えば、私はこれまで何回くらい引越をしたんだろう?」
今まさに引越の荷造りの最中に考え込んでしまった。
上京してからでも優に6回はしている。12年目の今で6回だから、2年に1回のペース・・・じゃないな。
3ヶ月の時もあれば、人生史上もっとも長かった7年と云う月日を過ごした部屋もある。
立ち退きにあったり大家さんが亡くなったり、信じられないくらい神経質な階下の人がいたりした。
僅かな足音やカーテンの開け閉め、水道の配管を流れる音にまで口を出され辟易して引越したっけ。
「ネズミが出た部屋もあったね」
彼が爽やかに笑いながらサラッと凄い事を言ってのけるのは、長い時間を一緒に過ごした安心感から。
大抵の人は、私が語彙や言葉を細かく気にする性質なのを知らずにその場で撃沈されてそれっきり。
彼はどんな無言の重圧にもめげない強者・・・
そんな彼とは上京して出逢い、有難いコトに毎回の引越の際に身を粉にしながら手伝ってくれている。
細いわりに力があって、何より文句を言わないのが凄い!
元々暑い寒いもあまり口にしないし、理不尽な私の要求にも笑顔で応えて・・・堪えてくれる人。
内心「カッコつけている自分が好きなのかも?」と邪推したことも1度や2度じゃない。
それくらいいつも笑顔の人だった。
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